マスク生活で気になるお口のニオイ

マスクを常時着用する生活になった昨今、改めてオーラルケアへの関心が高まっています。

マスク着用時に自分のニオイが気になる人はなんと57.0%もいるようです。

「最近、マスクの中でニオってる気がする」
「人と会話をする時自分のニオイが気になる」
「娘から口臭を指摘されました」
「最近はマウスウォッシュが手放せません」

そんなニオイに関するお悩みや、
知られたくない歯周病、ドライマウス、歯の黄ばみ…

今回は、そんな気になるお口の悩みに向けた対策をご紹介します!

※2020年6月:第一三共ヘルスケア株式会社調べ

目次

口臭の3大原因

唾液の減少

長引くマスク生活で、口臭が気になると感じている方が増えてきているのではないでしょうか。

大人の口の中には、300~700種類の細菌が生息しています。
歯をよく磨く人で1,000~2,000億個あまり磨かない人では4,000~6,000億個、さらにほとんど磨かない人では1兆個もの細菌が生息しているといわれています。

健康な人の口の中の細菌や汚れは、唾液の自浄作用で洗い流されます。
ところがマスク着用が原因で口が渇いたり、さらに加齢によって唾液の分泌量が減ったり質が低下したりすると、口の中の細菌の増殖を抑えられなくなります。
そして気づかないうちに口臭が発生しているのです。

歯周病

歯周病は、プラーク(歯垢)が原因で発生します。

プラークとは、口内細菌が食べカスなどをエサにして増殖した塊で、歯の表面や歯と歯ぐきの境目などにたまります。
このプラークから発生されるガスが口臭の大きな要因と考えられます。

日頃から、ブラッシングなどでプラークを除去することで口臭を抑えることができます

舌苔(ぜったい)

舌苔とは、舌の表面に溜まった汚れのこと。
口臭は、オーラルケアをしっかり行って、口の中を清潔に保つことで軽減できます。

細菌は、口蓋や舌の表面にも潜んでいるので、歯だけでなく舌苔の清掃もしっかり行いましょう

口臭の原因になりやすい食べ物と口臭の予防になる食べ物

口臭の原因になりやすい食べ物

にんにくやネギ

にんにく独特のニオイのもとは「アリシン」という辛み成分。
アリシンはニラ、長ネギ、玉ねぎなどにも含まれていて、口臭だけでなく体臭の原因にもなります。

菜花などアブラナ科の野菜

菜花やブロッコリー、キャベツ、小松菜などアブラナ科の野菜には「インドール」と呼ばれるニオイの原因物質が含まれています

アルコール類

アルコール類は、口臭が起きやすい食品です。
アルコールが体内で分解されるときに発生する「アセトアルデヒド」がニオイの元

口臭の予防になる食べ物

ほうれん草やパセリ

ほうれん草やパセリ、ピーマンなどには「クロロフィル」が多く含まれています。
クロロフィルには優れた抗酸化機能があり、脱臭や殺菌作用が認められています
ガムなど口臭予防製品に応用されています。

緑茶や紅茶

緑茶や紅茶には、虫歯菌が酸を作るのを抑えて歯を再石灰化する「フッ素」が豊富
また、優れた消臭効果のある「カテキン」も豊富に含まれています。
食後の緑茶は優れた日本の消臭習慣です。

海産物、海藻類

昆布や煮干し、わかめなどの海産物は口臭の予防によいと言われている食品。
また、めかぶやもずくなどの海藻類も口臭対策に積極的に摂取したい食品です。
特有のネバネバ成分が、体臭の元となるアンモニアや硫化水素などを体外へ排出してくれます

クエン酸やポリフェノール

りんごやレモン、梅干しに含まれる「クエン酸」、赤ワインやココア、チョコレートに含まれる「ポリフェノール」が口臭予防に働きます。

唾液の量を増やす方法

食事の際は、よく噛んで食べる食生活を実践しましょう。

よく噛むと唾液腺が刺激されて、唾液が出やすくなります。
さらに、梅干し等の酸味のある食品や歯ごたえのある食べ物も唾液の分泌を促進させるので、意識して食べるようにしましょう。
こまめな水分補給も忘れずに!

いかがでしたか?
口臭が気になったらまずは歯科健診を!
口腔内の健康チェックと適切なブラッシング指導を受けましょう。

参考資料:
日本訪問歯科協会
全国健康保険協会

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