「かゆかゆ」を防ぐ肌ケア

寒い季節になると肌のかゆみを感じることが、年齢と共に増えてきます。
これは、加齢による皮膚の変化に加えて、空気の乾燥が影響を与えることが原因。
肌が粉をふくなど荒れたり、かかとにヒビが入るのも、同じように乾燥による肌の変化が原因になっています。

かゆみは、かけばかくほど増していくので、ガリガリかくのはいますぐストップ。日々の生活習慣の中にも、かゆみや肌荒れの原因につながるものがあります。
本格的な寒さが来る前に、いまからケアを始めていきましょう。

教えてくれたのは…
さとう皮膚科院長 佐藤俊次 先生
皮膚のホームドクターを志し、患者目線の診察を心がけている。著書に「皮膚科の指導箋日常診療で扱う100疾患」他。

医師・佐藤俊次先生
医師・佐藤俊次先生

教えてくれたのは…
さとう皮膚科院長 佐藤俊次 先生
皮膚のホームドクターを志し、患者目線の診察を心がけている。著書に「皮膚科の指導箋日常診療で扱う100疾患」他。

目次

寒い時期にかゆくなるのはなぜ?

「かゆかゆ」のメカニズムがわかると解決策も立てやすいもの。
肌にどんな変化が起きているのか、詳しく解説します!

①乾燥した肌にすき間ができる
加齢により、肌の水分を保つ物質が減り、乾燥しやすくなります。すると肌の表面はウロコがめくれたような状態になり、すき間から刺激となる物質が侵入しやすくなります。

②かゆみを感じる知覚神経が伸びる
刺激物質が入ると、かゆみを感じさせる知覚神経が伸びていきます。
肌をかくと、知覚神経は広範囲に伸びて、かゆみがよりひどくなることに。
    


心当たりのある方は、つぎでご紹介する「保湿のポイント」をチェックしましょう!

今日から実践!かゆみを防ぐ保湿のポイント

かゆみの防止に重要なのが、乾燥しやすくなった肌を保湿で守ること。
効果を高めるポイントをご紹介します。

◆お風呂上がりにすぐ保湿剤を!
保湿剤はいつ塗ってもいいですが、入浴後は裸なので塗りやすいタイミング。浴室から出ると肌から水分が失われていくので、すぐに塗る習慣をつけましょう。特に乾燥しやすい部位は、背中の肩甲骨より下、脇腹、腰回り、スネのあたりです。

◆肌の乾燥を防ぐ保湿剤の選び方
保湿剤は、ドラッグストアで買える体用のボディローションでOK。クリーム状のタイプなどいろいろありますが、使い心地が好みのものを選んでください。「ヘパリン類似物質」という成分が入っていると、保湿効果が高くておすすめです。

◆塗るときはすりこまないで!
すりこむように塗った方が浸透しやすいと思っている人が多いですが、これはまちがい。やさしく塗り広げるのが正解です。気をつけたいのは、十分な量を塗ること。ティッシュをつけてみて落ちてこない程度が目安です。背中が塗りにくいときは、靴べらなどを使ってみてください。

次では、日常生活でできる、かゆかゆにならないための注意点をご紹介します

かゆかゆを防ぐ日々の心得

生活習慣を変えるだけでかゆみや乾燥肌が楽に。
なお、保湿剤を塗ったり日々のケアをしても改善しない場合は、皮膚科を受診しましょう。

最後に

いかがでしたか?ご紹介した方法で正しく肌ケアをして乾燥する秋冬を乗り越えていきましょう♪

また、今回のテーマに合わせて「肌を元気にするレシピ」を次のページで掲載しております!
ぜひご覧いただき、かゆかゆ対策にご活用ください♪


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