健康長寿貯金 後編「バランス健康食、和食」

一汁三菜を基本とする和食は、栄養バランスに優れた健康長寿食です。ご飯や魚、大豆、海藻を日常的に食べる日本の食文化はまさに理想的。日本人の寿命が延びた要因の一つとも考えられています。

目次

バランスのとれた食事

栄養バランスのとれた食事とは、ごはんなどの「主食」を基本に、主菜、副菜(2品)と汁物の一汁三菜の献立です。「主菜」は肉や魚、大豆製品など筋肉や血液の材料となるたんぱく質、「副菜」には野菜、きのこ、海藻などのお浸し、煮物、和え物など体の調子を整えるビタミン、ミネラル類が含まれており、さらに生活習慣病の予防に役立つ食物繊維も補うことが出来ます。

このように、和食は一食で五大栄養素が補える、理想的なバランス健康食なのです。また、血糖値の上昇を抑制するおかずが多く、なかでも豆腐や納豆、煮豆、味噌などの大豆食品は海外からも注目されています。

和食の5つの特徴

1.多様性

さまざまな食材を少しずつ。主菜と副菜を合わせて3品以上を揃えるのが基本です。

2.調理法

「煮る」「蒸す」「生」を優先し、次いで「茹でる」「焼く」を使います。「揚げる」「炒める」は控えめ。

3.食材

大豆製品や魚介類、野菜、果物、海藻、きのこ、緑茶を積極的に摂取し、卵、乳製品、肉も適度に摂取します。

4.調味料

だしや発酵系調味料(醤油、味噌、酢、みりん、お酒)を上手に使用すると、塩や砂糖の摂取量を抑えることができます。

5.献立の構成「一汁三菜

主食(米)、汁物、主菜、副菜×2を基本とし、さまざまな食材で構成されます。

笑いがもたらす健康効果

最後に、もうひとつ大事な健康長寿貯金が「笑い」です。
笑ったり楽しい体験をすると、NK細胞が活性化し、身体によい影響を及ぼすということが
わかっています。
自分なりのストレス発散法や趣味をみつけてチャレンジしてみましょう!

人と話す

思っていることを人に伝えるという行動は、脳が活性化してプラスに働きます。
おしゃべりは人とのつながりや楽しさも与えてくれて、ストレス発散にも。

歌を歌う

歌詞を覚えようとすることは脳にとって良い刺激になります。
また大きな声で歌うと、あごや腹式呼吸のトレーニングにもなります。

体を動かす

疲れやすくなった、というのは年齢のせいだけではなく、筋力の衰えも原因です。
しかし、健康の為に運動をしなければという強迫観念や義務感は本末転倒。
体を動かすことは人生を楽しむ為の手段です。楽しんでやれることがとても重要です。

趣味をもつ

趣味がみつからずに先に進まないと悩んでいる方も多いのでは?
まずは、色々なことに挑戦してみましょう。三日坊主でもかまいません。
チャレンジするということが大事なのです。継続できる趣味が見つかるかもしれません。

人生100年時代の考えを持つ方が増えてきて、これからもっと健康志向の食品や新たな運動が増えてくるかもしれません

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