アイフレイルの危険から目を守る生活術

あなたの目、よく見えているつもりでも、実は脳がごまかしているのかもしれません。
「視野の欠けたところを、あたかも見えているように脳が情報処理したり、見えづらい方の目をもう一方が補ったりするんです。そのため、目の症状は気づきづらい。病気の一歩手前の『アイフレイル』を放置しないことが大切です」(平松類先生)

アイフレイルとは、加齢や紫外線、生活習慣などの影響で目の機能が低下した状態のこと。
定期的に眼科を受診したり、目をいたわる習慣で、アイフレイルの進行を防ぎましょう。

教えてくれたのは…
平松 類先生
眼科専門医。のべ10万人以上の高齢者を診察し、高齢者特有の症状や悩みに精通している。メディアでも活躍中。

平松 類先生
目次

アイフレイルから要介護に!?

アイフレイルを放置すると深刻な目の病気になり、失明する可能性も。
また、目が見えづらくなることで、ほかの身体トラブルにもつながりやすくなります。

いかがですか?
1つでも当てはまったら、アイフレイルが進行すると発症しやすい病気をチェック!

今すぐ気づいて進行をストップ!目の3大トラブル

アイフレイルが進行すると発症しやすいのが、線内障・白内障・加齢黄斑変性です。
自覚症状をチェックして、早めに異変に対応しましょう。

日本人の失明原因第1位 緑内障

<主な自覚症状>視野が狭くなる、視野の一部が欠ける

視神経が傷み、視野が欠けていく病気です。視野の外側から欠けていきますが、中心部は見えているため、自覚しにくく発見が遅れがち。近視、運動不足の人は要注意です。

ほぼ100%の人が発症!? 白内障

<主な自覚症状>もやがかかったように見える、光をまぶしく感じる、ものが二重に見える

目のレンズ「水晶体」が白くにごる病気です。視野がかすんだり、ものがニ重に見えるようになります。進行すると手術の必要が。紫外線などのダメージが原因に。

近年急増中! 加齢黄斑変性

<主な自覚症状>ものがゆがんで見える、視界の中心がかすむ

視力に重要な「黄斑部」の働きが悪くなる病気です。自覚しにくく、進行するとものがゆがんで見えたり、視界の中心が見えづらくなります。紫外線や生活習慣の影響で悪化します。

目のトラブルを防ぐために、次で目にいい習慣をチェック!

アイフレイルを防ぐ目にいい習慣

目の3大トラブルも生活習慣を見直すことで予防し、進行を食い止めることができます。毎日続けて健康な目をキープ!

★遠近トレーニングでピント調整機能を回復

遠くと近くを交互に見るトレーニングは、ピント調整を担う「毛様体筋」を鍛え、白内障による視力低下や老眼を改善します。目から30cm先の位置に親指を立てて10秒見つめ、次に視線を2m以上先に向け、10秒見つめて。

★ウォーキングで目の血流アップ

ウォーキングなどの有酸素運動は、緑内障や加齢黄斑変性を予防することがわかっています。少し息が弾むくらいの速さで歩くのが効果的。遠くの木や雲を見て、眼筋の緊張をほぐしましょう。

★緑黄色野菜を食べて網膜を健やかに

緑黄色野菜には目の健康を保つために重要な栄養素がたっぷり。ほうれん草やブロッコリーに豊富な「ルテイン」は、強い抗酸化作用で目の老化を予防。にんじんに含まれる「β-カロテン」は目の細胞を元気に。積極的に摂って。

★紫外線カットメガネで角膜を守る

目に紫外線を浴びると、レンズ機能を担う「角膜」「水晶体」がダメージを受けます。これが、白内障や加齢黄斑変性の原因に。外出時は、冬でも紫外線カットメガネや、目に入る光を遮るつば付き帽子を着用して、紫外線を防いで。

最後に

いかがでしたか?アイフレイルの危険から目を守る生活術、是非お試しください!

次のページでは今月のレシピをご紹介!
「目をいたわるレシピ」ぜひご覧ください✨


【注目】人気の記事はこちら

「シニア型便秘」は便活習慣ですっきり!

おうち薬湯で体の芯からぽかぽかに

「飲み込む力」をつける!ごっくんトレーニング

目次