おうち薬湯で体の芯からぽかぽかに

寒い季節、体が冷えると血流が悪くなり、さまざまな不調が出やすくなります。
いつものお風呂にひと手間加えた「薬湯」で、体の芯まで温めて。

「家庭でおなじみの食材には、体を温める薬効が期待できるものがたくさんあります。残り食材を活用するなどして、手軽に“おうち薬湯”を楽しみましょう。代謝が良くなり、不調解消にも◎。」

教えてくれたのは…
石原 新菜先生
医師。イシハラクリニック副院長。漢方医学、食事療法などを取り入れた診察を行うかたわら、メディアでも活躍している。

石原 新菜先生

教えてくれたのは…
石原 新菜先生
医師。イシハラクリニック副院長。漢方医学、食事療法などを取り入れた診察を行うかたわら、メディアでも活躍している。

石原 新菜先生
目次

おうち薬湯4選

自宅で簡単に試せるおうち薬湯4選をご紹介!

辛味成分「ジンゲロール」でめぐりが良くなる「しょうが風呂」

しょうがの辛味成分「ジンゲロール」が毛細血管の血流を促進し、全身のめぐりが良くなります。温熱効果が高い分、肌への刺激も強いので、入浴後はシャワーで洗い流して。

【材料】
しょうが………1個(約60g)
水切りネット…1枚

【やり方】
生のしょうがをスライスし、水切りネットに入れて口をしっかり縛る。入浴する15分ほど前に、浴槽に入れておき、成分をしっかり出して。

果汁や果皮の「へスペリジン」で血流アップ「ゆず湯」

ゆずには風邪予防や保湿効果のあるビタミンCや、血流を促す「へスペリジン」が豊富。半分に切ってからお湯に入れると、果汁と果皮、両方からそれらの成分が溶け出します。

【材料】
ゆず…1~2個

【やり方】
ゆずの実を半分に切り、種を取ってから湯船に浮かべる。

「リモネン」の香りでリラックス効果も「みかん湯」

みかんの皮に含まれる香り成分「リモネン」にはリラックス効果が期待できます。また、交感神経を活性化させて血管を広げ、血流を良くする働きも。

【材料】
みかんの皮…2~3個分
水切りネット…1枚

【やり方】
みかんの皮は 2~3 日乾燥させておく。水切りネットに入れて口を縛り、入浴する15分ほど前に、浴槽に入れておき、成分をしっかり出して。

ミネラル分が肌に膜を作って保湿「塩風呂」

塩のミネラル分はお湯に溶けると皮脂と結びついて膜を作り、全身をべールのように覆います。この膜が肌表面から熱が逃げるのを防ぐので、入浴後は洗い流さず出るのがおすすめ。

【材料】
塩…1~2つかみ(50~60g)

【やり方】
入浴時に塩を入れてかき混ぜる。できれば精製塩は避け、粗塩など海水に含まれるミネラル分が残っている「天然塩」を使用して。

実は、温浴効果は入浴法でもアップが期待できます!
つぎで、入浴方法をご紹介します。

入浴法でもっとぽかぽか体に

いつものお風呂の入り方をひと工夫すると、さらに温浴効果がアップ。
肩コリや脚のむくみも改善します。

3×3×3入浴で冷え体質を撃退

冷えの原因となる、体にたまった水分を出す入浴法です。
湯船に入る・出るを3分ずつ繰り返すことで、ぽかぽかサイクルを作りましょう。

部分浴で手軽に温め

日中や寝る前に冷えを感じた時は部分浴がおすすめ。
体の末端を温めることで全身の血流が良くなり、全身浴に近い満足感が得られます。

ぜひ最初にご紹介した薬湯と併せて入浴方法を試してみましょう♪

最後に

いかがでしたか?手軽にできるおうち薬湯、ぜひお試しください♪

次のページでは今月のレシピをご紹介!
「冬のあったか鍋レシピ」ぜひご覧ください✨


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